10月、ヨーロッパは確実に冬の季節へと入った候。
いつものルートとすこし変えて、パリの切手市へ出かけて行きます。
いくつかの蚤の市の経験から、こんな風に肌寒く冷たい雨の降っている日は
ストールが時間どおり出店しない、どころか、店主が来ないなんてことは
予想の範囲と思いつつ、寒さに小さくなりながら、
Franklin D. Roosevelt駅で地下鉄を降り、大きな公園のわき道を探す。
Avenue de Marigny、公園の外側にある歩道に、3軒のストールが出ていた。
全く開催していないことも想定していたので、3軒でも良しとし、宝探しの開始となった。
植物学、自然科学、宇宙科学、そんな分野の切手を探したいとテーマをもっていたものの、
そういう難しいことがストールの店主に伝わるわけでもなく。
ひたすらにぶ厚い、店主のコレクションの中から、見つけ出す。
これは、セットなんだよ、と身振りで教えてくれた。
木のシリーズと、花のシリーズ。
少し余分に購入したので、クリスマスのノベルティにしようかな、と帰りすがらに考えたりして。
これは、紙を三つに折って包んだだけの封筒。
赤い封蝋がついたものは少なく、ほとんどが一か所のりでポンっと留めてあっただけの
なんとも簡単な郵便です。
でも
そこには、その時代の質素さと、豊かさと、人の想いのやりとりが、ふわりと包まれているようでした。
パリの古切手市
木・土・日 のみ開催
最寄駅:Champs Elysées Clemencea
Avenue GabrielとAvenue de Marignyがぶつかる辺り
9:00-17:00と書かれていることが多いですが、天気や季節によると思います。
この日は14:00ごろに行きました。
PLANT/PLANT デザイナー
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