もう少しだけ
麦畑の向こうへ、自転車を走らせてみようと思う。
仕事が終わった5時頃に出発したものの、まだまだ夏の青空が広がっています。
ヨーロッパの夏の日の長さは本当に羨ましい。
仕事が終わっても、じゅうぶんひと遊びできる時間があるのですから。
どの庭先にも可愛らしく花が飾られていて、
農村の暮らしもとても豊かに見えます。
そういえば、
さっき国境を越えた気がするので、ここはもうフランスかもしれません。
景色は相変わらず、のどかな畑が続いてゆきます。
しかしここに来て、
少しばかりのおやつだけで出て来てしまったことを後悔し始めました。
商店くらいあるだろう・・・なんて、ここでは甘い考えでした。
しかたがないので、大きなオリーブの木の下で、ただのんびりと休憩するだけです。
いよいよ、日も陰ってきたのは夜の8時。
少しづつ、影が迫ってきます。
急がなければ。ここで迷子になるわけにはいかないのです。
さあ、
無事に夕暮れのバーゼルに戻ってきました。
お世話になった自転車屋さん、”Chez Velo”
古いクロモリ・フレームをよみがえらせて作る、手づくりの自転車に
どこか共感を覚えて・ ・ ・
無事の帰還をワインでお祝いしながら、バーゼルの夜が更けていきました。
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